鉄筋コンクリート塗り替え前の下地直し

鉄筋コンクリートの塗膜ひび割れ
↑鉄筋コンクリートの塗膜ひび割れ

まず、ひび割れにあった補修方法で補修をしていきます。

モルタルとコンクリートの浮きは

アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法で浮きをとめ、

コンクリート鉄筋爆裂浮は砕いて爆裂部の補修。

ひび割れも適切に直し

シーリングも撤去打ち替えをして

新しくシールするところは打ちこんで下地をつくります。

 

「結局どんな感じ工事なるかと想像するのが難しい」という方は

行政が管理している「学校」「役所」などが足場を組んで工事しているところを

遠くから眺めてみると良いです。

学校は、鉄筋コンクリート造が多いですし

行政の適切な管理や検査がありますので

しっかりと一通り直している場合が多いので参考になると思います。

子供達や沢山の人が集まる場所ですから倒壊したりしたら大変なので

しっかり管理しております。

また、耐震工事なども参考にできますので学校、役所の工事がやっていたら

是非ご参考にしてください。

 

それと、ここが「一番難しい」と言って良いと思いますが

建物を直すということは

"その後の自然環境から受ける影響というのを念頭に置く"ことです。

自然環境、雨や水分など量が確定していない

温度差で変化する水分の性質等を念頭に置きますと

「この建物はこうした方が良い」というところが出てきますので

そういった点も考慮して計画を進めるのはとても大切です。

 

例えば、コンクリートの建物は

一次防水のみで雨をストップさせなくてはいけないので

雨をいなす処置といなせなかった雨水を通さない防水処置を

セットに考えなければいけません。

それらの補修、改良をした後で、ようやく塗装工事に入っていけます。

もちろん費用はかかりますが"安心して住み続ける事"を考えれば

予算が許すのであればしっかり直した方が良いと私は思います。

 

また、「そうは思っても予算がない」といった場合ですが

まずは許す予算で危険が及んでいるところに予算を集中させて直し、

また時間をかけて完全に直せる予算を用意してから直す

…というのもありかなと思います。

ご参考になりましたら幸いです。

 

 

 

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