経営理念KEN塗装の場合

こんにちは、お疲れ様です。

KEN塗装の八木田です。
私が塗装する上で重きをおくことは
「下地作り」と「密着」と「材料の特性」です。
 
例えば、
粉っけ〔触るとパラパラと砂が落ちるような〕が
強い壁の場合、洗浄なりケレン〔ヤスリ、ワイヤーブラシなどで
こすり、下地を粗し清掃する〕をして、
カチオンセメント〔下地に塗ることで下地を強化して
次に重ねる塗料との密着性を強固にしてくれる〕を塗ります。
カチオンも不安な場合は、2液のエポキシシーラーを
先に塗装します。
 
ちょくちょくと見かけるものとしては
外壁の場合ですと、
だめな下地にいきなり下塗り、中、上塗りで仕上げて
1年位で剥がれている建物があります。
元請さんの指示なのか、予算が無いのかはわかりませんが、
当店では「せっかく塗ってもすぐ剥がれては意味が無い」と思うので
説明してご理解をいただいて施工しております。
〔当店で施工したものが1年位で剥がれていたら
 その場所を通るたびに恥ずかしく
 「うちで施工した」とはとても言えないです。〕
 
内装塗装の場合でよくある例は
「額縁、枠まわりの塗装を一回塗りで仕上げる」という
ものです。
これも、当店では剥がれやすくてお勧めできません。
本来ならば、ペーパーをあてて清掃をし、
油分があるところは剥離なりアルコールで拭くなりの処置を
施してから、最低二回塗りはしたいところです。
 
また、一回塗りをお勧めしない理由に、
塗装を仕上げた後、クロス貼り、クリーニング…と
他業者が入ることがありますが、
一回塗りの場合でこの他業者が入った直後に
既に一部剥がれているところを見かけたことが
あったためです。
〔このときは元請が補修塗料で直してました〕
 
「ちょっとクロスの押さえやのり拭きで接触して
擦れただけで剥がれてしまう」という塗膜になってしまう
部分がでてきてしまうのです。
 
こういった経験もあり、
もともと私は
「ちゃんとした塗膜を形成させるためには…」
「どうしたら密着してくれるか」
…と深く考えてしまう性格なので、
「一回塗り仕上げ」にはものすごく抵抗を感じるように
なってしまいました。
 
もちろん「剥がれたことがある」という
施工業者も何件か知っておりますが、
「たまたま運が悪かった」とか
「物件数こなしてればたまにある」位の感じで、
余りそのことを追求して考えてる人は
今の所、身近にはいません。
 
むしろ、私のようなタイプは少数派なのか
「難しいことを考えてばかりで
 理屈っぽい人物だ」と、ときに思われてしまいます。
 
また、材料の特性についてですが、
材料によって
「塗りつけて擦ると汚く見えるもの」
「適切に撹拌をしないと、仕上がりがまばらになるもの」
「重ね部分が目立つ材料」
など、いろいろな特性があります。
それらの特性も考慮して
「建物の塗る箇所によって綺麗に見えるように」
「しっかり密着するように」と
材料のベスト100%を機能させることができるようにと
考えて施工するように心がけています。
 
一つ一つの物件に心を込めたいので
〔そうで無いと自分の存在意義を感じられないのです〕
そこは今後もしっかりやっていきたいです。