塩害対策

八木田です。

毎週のように台風がきてあちこちで被害が出てますが
皆様はご無事でしょうか。
屋根が吹き飛んだり車がひっくり返ったりと
衝撃的な映像をニュースで見ましたが、
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
 
台風が去ったあとに、「塩害被害対策で車を洗車されてる方が
洗車場に並んでいる」というニュースを見ましたが、
そのまま放置すると車が腐食するからということでした。
 
車だけでなく建物も勿論、被害を受けていることは間違いありません。
実際、塩害で悩む地域の建物を塗る対策をメーカーに確認してみたのですが、
いい塗料を沢山塗ってくださいとの返答でした。
今、実績のある普及している塗料はシリコン樹脂というものですが
この塗料での仕上げのときも
「過剰対策では?」と思われるかもしれませんが、
「下塗りを一回増やして上塗りも一回増やす」だけでも
塩害のある地域では安全かと私は考えます。
(勿論、旧塗膜がしっかりくっついているのが前提です)
加算される費用は弊社であれば平米単価3.5割り増しほどです。
 
当たり前ですが、高価な塗料と安価な塗料では性能が大きく変わります。
加えて塗り回数というのも効果が勿論変わります。
 
台風が来るたびに外壁を丸洗いできればいいのですが
平屋でもない限り現実的ではありません。
それでも、洗える環境下の方は台風の後に洗浄すれば
塩害の被害を減少させることはできます。
 
もうひとつは、15年とか20年(塩害地域であれば耐候年数は落ちます)
塗膜がもつ塗料(フッ素、無機)を塗ることは、
強い塗膜なので手固い選択かと私は思います。
 
建物は不動産でありますので車のような動産とは違い、
移動ができませんので
しょっちゅうメンテナンスをすることも難しく、
また、地域により対策の方法が違ってきますので
仕様選択をよく検討して計画を立てなければなりません。
 
昨今の異常気象を考えた場合に
今までとは違う対策が必要になるのは必然と私は考えます。
その地域の環境はその地域に住まわれる方が一番ご存知のはずですので
担当者の方としっかりお話をされて、業者に対応してもらうことが重要です。
塗り替えを考えてる方々のご参考にしていただければ嬉しく思います。