シルバーさん

小学校の校門付近で小学生低学年位の子供が

行きしぶりをしているらしい。
「お母さんは仕事だから早く入りなさい!」
「行きたくない!」
押し問答が5分ほど続いていると
初老の男性が近づき仲裁に入った。
「おはようございます。行きしぶりですかね」
「おはようございます。 お母さん、仕事遅れちゃうから!」
「お子さんがなんで行きたくないのか話聞いてあげてみたらどうですか」
お母さんの方はお子さんにとにかく早く入ってもらいたそうです。
「仕事も大切だけど、子供の言い分を聞き取るのも大事ですよ。」
私はそばで聞いていただけですが、この一言にはカッコイイと思いました。
 
このシルバーさんは、
70年近くしっかり人生を歩いて来たというのが
節々から伝わってくる感じがして
「会社なんか大した物じゃないよ。
 そんなことよりも子供の気持ちを汲んであげることの方が
 遥かに重要なことだよ。」と言っているようです。
「先に見に行ってきたから真実だって言い切れるよ」
 と言われているように私には聞こえてしまいました。
(あくまで「私には」です。
 実際はそのようなことを柔らかく濁しておっしゃってました)
 
会社であれば、
例えば私がいなくてもピンチヒッターは効くでしょうが
家族というのは代わりはほぼ効かない(例外もあるかもしれませんが)、
その人でなければいけないし、
その時の瞬間、瞬間で付き合わなくてはならないと
考えさせてくれました。
 
ちゃんと身近な人達の話、心の声も聞き取れるようにしないと
いけないよなと又聞きの私にしっかり教えてくれました。
 
いつもお疲れ様です。
子供達のイベントにも見守りに来ていただき
本当に有難うございます。
安心して子供を歩いて通学させることができてます。