型稽古

KEN塗装の八木田謙二です、
今回は稽古中に聞いた話を一つ紹介させて下さい。
この間、茶道教室で稽古中に茶道の先生が
「口うるさくいうんだけど、稽古中は型をしっかり
守るように自分を戒めないといつまで経っても
型がつかないよ!」と小言を呟いてました。
茶道歴40年の別の先輩が
「そうですよね。型が無くてメチャクチャにやるとしたら
よっぽど美味しいお茶がたてれるとかしないと
お客様を満足させられませんものね」と返事をしました。
「もー!自分のやりたいようにやってしまうと
人格で認めてもらうしか無くなるから大変なのよ。
精進って言うけど、このお稽古をやっているときはこれ、
別のことをやるときはまたそれで集中して今やっていることをしなくちゃね!」
と先生が返しました。

話を聞いていてなるほどなぁーと思ったのですが
型がしっかりしていて人格も良ければ最高ですが
型が無くて人格だけで見てもらおうとすれば
物凄く難しい制約を自分に課す事になる。
それはあるときには自分の首を絞めてしまう事に繋がる場合もあるかもしれない。
人間関係、仕事にも同じ事が言えるなあ~と思いました。

人の良さ、優しさだけで、世の中を渡って行ければ
幸せですし最高ですがそうもいかない世知辛さもあるので
自分を守れる術も身につけておかなければ
酷い目に遭ってしまう場合も残念ですがあります。

お茶の稽古を学びながら人生哲学の様なことまで
同時に教えていただけたというお話でございました。