建物の価値

こんにちは。

今日は「建物の価値」をテーマについて

私なりに思う事を記述します。

 
皆様は戸建住宅を新築で建てたとして
その建物は何年使用できると思いますか?
40年。いや、50年。
もしくは、10年で売り飛ばして新しい家を買うなど
様々な意見がありそうですが
日本の場合は、一般的には30年と言われています。
 
でも、実際、木造の建物の場合は、しっかりとメンテナンスをして
傷んだところを交換してけば100年程もつそうです。
米国、英国、仏国などは、中古住宅市場が活発なため
メンテナンスをすることで建物に価値がつくという考えで
一生懸命メンテナンスをしています。
そういった国と日本を比較した場合、
「中古住宅を買う」という選択は圧倒的に日本では少ないです。
日本は、建物を「資産」として考える方が多いらしいですが
米国では「投資」として考える方が多いそうです。
 
「30年」と言われている理由ですが、
日本の場合、「法律上、20年で建物の価値はほぼ0円」になります。
土地は減価償却されないですが建物は0になる…という事は
売る側からすると、「建物をメンテナンスしても価値がつかない、
好条件にならないならば手を掛けるのはバカらしい」となり、
買う側も、「土地だけにしてくれるなら買う。上物が邪魔。」という
ことになります。
結果として「使用はできるけど帳簿上足手まとい」になります。
ルール上で「30年」と言われる事が、メンテナンス放置に拍車をかけている
という面があるということは否めません。難しいところです。
 
ただ、「使用収益するのは自分だ」という方には
メンテナンスさえしっかりとしていれば
100年もたすこともできなくはないということになります。
まめにメンテナンスを続ける意味は十分ございます。
また、賃貸物件の場合ですと、契約を結び家賃収入が見込めるならば
20年が過ぎて建物価値がなくとも「家賃を稼ぐ力がある」ということで
メンテナンスと住居の住み心地をよくする意味は十分あります。
「建物の価値は使用する人の立場で様々な形に変わる、
重心を何処に見出すかで変化する」という事が言えると思います。
 
私は「建物」でなく「車」で似たような悩みがありますが
平成9年車で、すでに22年経っておりますので
車体に値段はもちろんつきません。
しかし、具合悪いところは直して使用してきたことで
長く快適に乗れてきたこと+(プラス)愛着と思い出が
しっかりついております。
ただ、最近、メーカーの方から
「部品が生産されなくなってるものがあるので
その部分が壊れれば、もう直せなくなります」と言われてしまい、
それは困るなぁとたまに悩んだりしております。