ハケヤカートリッジ、容器

こんにちは。

KEN塗装の八木田謙二です。
 
写真に写っておりますのは
塗装をする時に塗料を入れる容器です。
この容器は下げ缶(ブリキやプラスチックで
出来ている取っ手のついた入れ物です)の中に
セットをして塗料を塗り、使い終わったら
容器のみ処分できるといった物です。
そうすることで本体の下げ缶はさほど汚れないのですぐにまた使えるという
感じです。
 
20~30年前はブリキの下げ缶にそのまま塗料を入れて使っておりました。
下げ缶が汚れてくると、現場でたき火をつけてその中に下げ缶を入れて
周りについた塗料を燃やし、最後は打ち水をしてヤキを入れて磨きあげて
また使うといった感じでしたが、時代の流れでたき火ですとか
そういった風景は今は見なくなってきました。
 
そこで、この内容器が普及されたのですが、
こちらの内容器の値段が1枚辺り30~50円位でして、
用途としては"使い捨て内容器"なのですが、
会社によっては、あえて中についた塗料を剥いたり、洗ったりして
再度使うというところもたくさんあります。
こういった使い方を見た私の先輩が言っていたのですが
「使い捨ての物をあえて再利用しようとするのは
 作ってくれた人達がかわいそうだよな。
 便利にしてくれたのにユーザーが不便に使ってるんだからな」という
言葉を思い出します。
 
再利用でなくとも、内容器に塗料を入れてしばらく作業をしていると
内容器の中で塗料が散っている部分がだんだん溶け始めて
ゴミのようになってしまい、最悪、塗る対象物にまでそのゴミが
付いてしまいます。
ですから、気温にもよりますが、KEN塗装ルールとしては
"大体3時間以内にこの内容器を1度交換する"ようにしております。
 
あまり頻繁に使い捨て容器を消費するということは
別の角度から見るとゴミ問題とつながります。
だからといって、何度も使いまわしをすることで
仕上げるものが汚くなってしまっては本末転倒になってしまいます。
今のところ、こういったことの解決策は見つかっていないのですが
とりあえず、今は交換して使い終わった内容器は小さく圧縮して
処分しております。
 
こういった物をどのような形で使用する(再利用も含め)のがいいのか?
今後も考えつつ、物と上手に付き合っていこうと、最近思っております。