手入れ

 

ここのところの雨降りの影響で

野菜が高騰しているらしくうちでは長ネギより玉ねぎが

食卓によく出るようになりましたが

皆様のお家はどうでしょうか?
 
連日雨のため、少し空き時間ができたKEN塗装では
"こんな時にできる仕事の一つ"として
普段使っている全ての道具・資材を点検・手入れをしております。
これは雨が止んだ後に気持ち良く仕事に向かうための
準備でもあります。
脚立も攪拌機もガン機も刷毛も、
さらに下げ缶・カナベラ・皮すきまで
全部やり上げようと大忙しでございます。(笑)
 
手入れをしているといつも新しい発見が色々とあります。
その発見・気付きが、今までの仕事のやり方を考え直す機会になり
更にパワーアップさせてくれる気がしております。
 
建物を直す仕事をしているKEN塗装ではありますが、
改めて道具を点検してみると、あれもこれも直す・加工する・
付加を加えてより便利に使いやすくしてあげるなど、
出来ることがあることの多さにちょっと興奮して
だんだんこの作業自体が楽しみとなってきます。
 
例えば、
点検をしたときに
(何故、この道具にペンキ汚れが付いているのか?)と不思議に
思ったりします。
そこを改めて考えてみると
"常に道具を掃除できる・環境を整える・使い終わったら
 必ず片付ける場所に移動することなどで無駄なペンキ汚れの掃除が
 だいぶ解消させられるな"と思ったり、
スパナの類でも(錆びないものと錆びつくものがある)と感じたら
改めて考えることで、
"スパナのメーカーを調べ、違うメーカーのものなのか?
 それとも酸の類のものがある場所で使用しなかったか?"などと
思い返し、今後の注意に活かせるなどの発見があります。
 
人手が増えた時のためにと用意している今出番がない工具の中で
錆つきが不安なものはグリスを塗りつけてラップで巻いてあげ
空気に触れさせないように倉庫の一番湿度が低いところに保管してみたり、
脚立類はだいぶペンキや撥水剤の影響で滑りやすくなっている踏桟部分を
掃除・シリコンオフで脱脂をして滑り止めテープを貼り付けて
「これは安全!ノンスリップ仕様KEN塗装オリジナル」などと考えながら
変えていったりと、ひまな時間にはやれる事がたくさんあります。
 
元々、私の性格は大雑把で全部人任せなところがあったので
「壊れたら修理に出せばいいや」などという考えでやっていたのですが
機械物の仕事をやっていて動かなくなったときに点検・修理を
メーカーにやってもらうと思った以上にお金がかかってしまったり、
"今使いたい!"というときに使えなかったりしてしまいます。
そのためにも、物の仕組み位は知っておかないといけないかなと思い直し、
勉強と実地をやり始めたら意外と面白くなってしまいました。
そういったことがあり、最近では頑張っていろいろな道具類の
メンテナンスを行えるようになってまいりました。
 
自分で道具の状態を見て悪くなっているところを確認し
そこを直すことで道具が調子良くなってくれると
嬉しい気持ちがたくさん心から溢れてきます。
そこに存在をしているものを受け入れる気持ちから
そのものに手をかける気持ちがでてきて
「こんな俺でも、一つ良いことを出来たな」という
自己肯定感のような気持ちが湧いてきます。
 
結果として、そういった何気ないことが
自分で自分の存在を認めることに繋がっていくのだなぁと
ここのところ感じております。