使用してきた脚立から見えるもの

KEN塗装の八木田謙二です。

今日は考察シリーズ脚立編をお送りします。
 
こちらの脚立は20年前にホームセンターで購入したものです。
安価なタイプで、この頃の買値で8,000円+消費税といった
ものです。
 
使用してきて思う事は、踏桟が細いということと
ちょっと華奢かな?という感じが良くないところ。
その分、脚立が軽い、値段が手頃というのが良いところでした。
 
使用の仕方ですが、自分で見ても"悪い"です。
乱暴に乗ったりしたからなのか踏桟の歪みが見られます。
この状態では、作業者の重心バランスが崩れるポイントになるので
残念ながら廃棄するしかありません。
 
また、「塗装をする時に使っている」としても
「必要以上に汚しすぎ」です。
手入れもろくすっぽしていないというのが伺えてしまいます。
 
上の写真を撮った時はまだ使用できるかな?と考えておりましたので、
1時間ほど溶剤で塗料を溶かし、シリコンオフで拭き取り
金具部分に潤滑油を指した状態です。
 
今後の脚立作業時の反省点としては
・正しい姿勢でゆっくりと登り降りをする。
・脚立から体がはみ出ない姿勢(なるべく垂直に重心を落とす)
 使用する事を心掛ける。
といったところです。
 
無理な体勢で作業を続けていれば危ないのは勿論ですが
脚立のヘタリが早くきてしまいます。
道具を使い続ける基本は
まずは
「何の目的で使うのか」
「どういう風に管理すれば使い続けれるのか」を
しっかりと把握しておくこと。
 
それと、
「常に清潔な状態を維持すること」
手を無駄に汚すというのも問題がありますし、
触っただけで怪我をするようではもはや凶器となります。
また、これは個人個人で違う意見がある部分ですが、
「ビジュアルが整っている」ということも
私にとっては「自信を持って現場に持っていける」という部分で
重要です。
現場で使うものなので多少は汚れるでしょうが
「汚くは見えない」というようには最低限したいところです。
この「なるべく汚さない」ためのコツは
できる限りマメに汚れないところに移動してあげることと
雨、風になるべくさらさないことが必要です。
吹き付けなどの場合は少し手間となりますが
汚さない、滑らないためにも簡単にでも養生をして
あげることも必要です。
 
普段のメンテナンス方法ですが、
塗料汚れが付着してしまった場合はそのままにせず
シンナー、ブラシ、ウエス等で掃除します。
その後、シリコンオフで油汚れを取り、金具部分は556等で拭きあげます。
また、足元のプラスチック端具もひっくり返して掃除します。
ゴミが詰まったりしていると足元も水平確保が難しくなる場合が
でてきます。
 
つねにチェックするようにしていれば気づけますが、
交換可能な部分が著しく劣化した場合は修理します。
例えば、新品の端具を購入して交換すると
価格は大体1個750円×4個で3,000円程になりますが
だいぶ安全で見映えも良いです。
踏桟部分はノンスリップテープで仕上げるとかなり滑りづらくなります。
安全に作業をするためにもこういったことは必要です。
 
ちなみにKEN塗装の脚立足元端具についていたゴミを確認してみると
主にコーキングの撤去カスが多かったです。
このコーキングのカスの掃除は結構手間です。
おそらく撤去カスが脚立使用している人の重量で
端具凹凸部に圧着されて貼りついてしまうのだと思います。
 
ですから、脚立作業するときには床の水平確保と同時に
地面のゴミはきちんと取ってから立てるといった事を
確認しながら作業していくと良いと思います。
ついでに脚立をひっくり返してみると
足元の周りには埃の塊とカビが生えている場合もありますので
普段からマメに綺麗にしておけると最高です。