放置期間長めの建物直し方、シーン1

こんにちは。

KEN塗装の八木田謙二です。
今日は塗り替え工事までの期間が空きすぎた場合の
対処例をテーマに綴ります。
 
(例1) 新築から20年が過ぎた場合
本来であれば、新築から次の塗り替えは7年~10年位でやった方が良いです。
理由は、新築の頃の外装塗装材は
余り高級なものは使わない場合が多いからです。
例えば、ゼネコン主体のマンションの場合ですと、
アクリルの玉材を吹き付けて、アクリルのトップコートを吹き付けて
…といった仕上げが多いですが、
10年間放っておくには心細い仕様です。
表面のモルタルも新築から経年でのクラックが発生しますので
そういう意味では余り高価な塗料を新築モルタルで使用するのは
勿体無いのかもしれません。
また、建売住宅の場合ですと、
弾性リシン吹き付け、ジョリパッド吹き付けまたはコテ仕上げ、
一部石吹きなどが多く、やはり経年によるクラックが発生します。
なので、私の結論としては、できれば新築から7年~10年ほどで
塗り替えた方が良いと思っております。
 
さて、20年ほど時間が経っているとなると
塗り替え下地はだいぶチョーキング(風化)現象を起こしています。
こういった粉っぽい下地にはシーラー(接着剤)を塗って
一度固めてあげるのが無難です。
そのままフィラー(微弾性、丈夫な下地に塗ることで肉厚確保、
クラック抑えが期待できる塗装材)を塗ると
接着が弱くなる場合がありますので、
一度シーラーを塗って固めます。
因みに、シーラーを一度塗る費用は平米あたり400~500円です。
乾燥後、クラック抑えも兼ねてフィラーを塗り、
ご希望のトップ材で仕上げていきます。
もっと痛みが激しい場合は、エポシーラーを塗り、
カチオンセメントで下地を強化して
シーラーを塗り…という工程になる場合もあります。
(築年数が40年~50年の建物が多いです)
例2)前の塗り替えから20年が経過した築40年過ぎの建物の場合
一部、雨漏りにより外壁が膨れていたり、
所々外壁塗膜が剥がれているところに
シリコンクリヤーコーキングなどで部分補修をされているような
建物の場合です。
 
まず、雨漏りの原因を調べて、雨をいなせる処置をします。
それから、膨れているところを撤去して、
塗膜が剥がれているところは縁が切れるところまで剥がし
クリヤーコーキングはカッターとスクレーパーを併用して
ギリギリ下地と共に剥がします。
このように、補修するところをしっかりと補修して
水が入らない状態になってから
高圧洗浄をしてようやく塗装に入ります。
上記の例だけでも、建物の状態により
直し方というのは変わってくるということが
お分かりいただけるかなと思います。
 
雨の影響を受けている場合はまずその影響を取り払い、
下地が傷んでいる場合は外科手術をして直してから
仕上げ化粧という順番で行うのが通例です。
 
決して「ただ上から塗ってあればよい」というだけでは
ありません。
是非、豊島区東池袋のKEN塗装まで
塗装工事のご依頼をお待ちしております。