塗膜の消耗

皆様こんにちは。

KEN塗装の八木田謙二です。
本日は「塗膜としての役目完了」をお題に解説いたします。
 
「塗膜がもつ」と言いますが、
どんな状態が「もっている」という状態か?
 
私が思う「塗膜がもっている」状態とは
その塗料が塗膜になった日から
塗膜としての機能を失うまでと考えます。
 
塗膜になって紫外線・雨風などから建物下地を守りますが
これがある時から守れなくなってきます。
塗膜としての性能を失う、塗膜の寿命です。
サインは、塗った時はピカピカしていた塗膜が
艶を失う・汚れが付きやすく目につくようになる・
手で触れると埃や汚れではない粉がつく。
この辺りが塗膜とし機能しなくなった頃です。
 
ここからさらに放置しますと、
粘りっけをなくした塗膜の弱い所は
肉眼では見づらい亀裂が入り、外気などが入り込むようになったり
また、湿気の影響などで剥がれてきたりする箇所が出てきます。
このような塗膜としての機能がなくなってきたサインを見かけたら
塗装工事を検討してみる頃合いです。
 
この「塗膜のもち」は、
当然ですが、塗料のグレードや施工の仕方で変わってきます。
また、お住いの場所の環境(沿岸部や高速道路付近や
大通りの道路に面した場所など)でも変わってきます。
 
単純な目安としては、
一般的に、壁はシリコンで10年位、フッ素で15年位です。
屋根の場合は、太陽光・雨などの影響を思いっきり受けているので
壁よりも短め(半分程度)だとお考え下さい。
 
 

↑こちらの画像は今度塗り替えをすることになりました

 東池袋にある建物の外壁の状態です。

 
艶を失っていて、塗膜も硬くなってしまっているのがわかります。
打診棒で塗膜表面を触っていきますと
「コロコロコロ」という音が途中で「カァサカァサ」と変わるところが
あります。
塗膜が下地から離れているのです。
 
今回の工事では、
その下地脆弱部を撤去・モルタル補修・吹き戻し・
貫通部シール打ち・クラックスムースエポ補修・洗浄を
しっかりとしてからようやく塗装工事という流れになります。
 
こちらも追って施工事例などで報告いたします。
「塗膜としての役目完了」の解説でした。
それではまた!