鉄部塗装、なぜ錆びる?

どうも、KEN塗装の八木田謙二です。

今回は「鉄部の錆とは?」ということを解説いたします。
 
建物で鉄部といえば「手すり」や「鉄骨階段」などが
あります。
鉄といえば、錆びた状態を見ると汚いし、壊れないか心配など
色々お考えになると思います。
 
"錆"とは、鉄が酸化した状態です。
鉄が空気に触れることで酸化して錆びていきます。
錆びたところを上から塗った場合に
また同じ箇所から経年とともに錆びていきます。
塗ることで一見綺麗になったようには見えますが
肉眼では見えない空気を取り込む箇所が
できてしまっていることが原因です。
 
ですから、塗り替えの時には錆びている箇所をよく磨き上げ、
錆を固める塗料を塗った上から錆止めを塗り、
その後で上塗りを2回塗りで仕上げます。
 
また、なるべく塗り替え後も、錆を遅らせるためにも
セルフメンテナンスが重要となってきます。
メンテナンスの方法ですが、
できれば1週間に一度、遅くとも一か月に一度程度は
鉄部の埃を払ってあげて柔らかい雑巾で拭いてあげるだけで
だいぶ変わってきます。
(この付着した埃に水分が含まれることで"乾きづらい箇所"と
 なっていきます。"塗装物に埃は天敵"と覚えておいてください)
こうすることで腐りづらくなりますので、是非お試し下さい。
 
DIYなどにご興味があれば、
ご自分で一年に一度くらいホームセンターなどで塗料を用意して
錆びている箇所を塗ってみるのも良いと思います。
その際のおすすめは"鉄部用塗料(油性)"です。
理由は、水性を塗ってしまうと次の塗り替え時に剥がすのが
大変になるからです。
ケレンと脱脂をしっかり行えば結構ガッチリくっついてくれるはずです。

↑の画像は錆びの目立つ階段です。

蹴込み部分は、雨が踏面から流れてくるためと
金物の中にゴミや埃が滞留してしまい、
その影響で錆が目立ちます。
上げ裏の錆は、踏面部分のモルタル入隅から水分が周る、
ノンスリップ金物隙間とビス留め部に溜まる埃、
ビスから回る湿気、水分の影響が
錆びる原因となっております。
 
こういった鉄部階段の錆対策としては、
踏面は鉄とモルタル部をシール処理した後に
防水などで水が入らなくするのがいいです。
蹴込み部分は金物を一度外して掃除をしてから
塗装をして復旧する事をおすすめいたします。
それと雨などが降った後は水をかっぱいで
水分を留めないようにすることです。
 
それではまた!