サイディングの塗り替えポイント

どうも!KEN塗装の八木田謙二です。

今回はサイディングの塗り替えについてです。

結構、トラブルのお話を聞くのでちょっとご説明いたしますので

よかったら見ていってください。

サイディングの塗り替えも出来るものと出来ないものがあります。


塗り替えに向かないものは

直張り工法のサイディングで内側が湿気と水分で蒸れている場合です。
この場合はサイディングを剥がして通気工法で張替えた方が良いです。
通気工法であっても水分計で計測して30%を超えている場合はリスクがあり

50%を超えている場合は剥がして中を確認した方が良いです。

(こちらの作業は有料になります)

 
それと、お風呂の裏面などは含水率が50%を超えてることがありますが

ガスの熱、風呂場の湿気、温水排水などの影響です。

この場合ですが、部分的にその個所の傷み具合が周りの壁より早く傷むので

ご心配であれば剥がして中の透湿防水シート・下地材の状態確認調査を

された方が良いでしょう。(同じく有料です)

必要があれば部分的に張り替えてから塗装するということもできます。

 

また、光触媒などで汚染防止材を付加しているサイディングも要確認です。

塗料が密着しづらいため、専用の塗料で塗らなければなりません。

 

そのほか、窯業系サイディング等で高断熱住宅の場合によくありますが

湿気、熱の影響でサイディング表面に膨れが発生する場合があります。

この膨れは極力全部落としてから塗装しないと塗り替え塗膜の厚み分

膨れを増殖誘発する原因になりますので注意が必要です。

(よく見ると小さく最初からある模様のように膨れが見えることもあります。

省くともれなく将来よく見なくても膨れが確認できるようになります。)

適性塗膜量の少ない方で塗ることもポイントです。

厚く塗ると透湿性が悪くなり膨れる原因になるからです。

 

施工の流れですが

水洗いをするときのポイントは高圧洗浄機で普通に洗うのではなく

洗浄機で50キロ㎠以下でブラシ、スコッチ等で手洗いが原則です。

サイディングはケイ酸カルシウム板という板で出来ていますから

柔らかいので圧力をかけて洗うと表面が削れてしまう恐れがあります。

膨れがある場合は削ったあとの素地を強化するためのシーラー

削った痕を目立たなくさせる下地強化のためにサーフを塗り、トップ2回塗りの

計4回塗りがおすすめです。

たまによそのペンキ屋さんで「材料けちんな!肉つけて塗れよ!塗装は厚みだ!」といって

見るとゴッテゴッテに塗っているのを見かけますがボルトのトルク管理と同じで

素材ごとに塗る量、塗り方、塗料の種類選定は替わりますのでご注意を。

 

建物の説明書(設計図書)に屋根材、壁材と記載されてますので

塗り替え前には一度確認してみて下さい。

その仕上げ材の取り扱い説明書もお持ちのはずなので合わせてご確認してみることをお勧めいたします。


 

 

含水率を測定している写真と下の写真はサイディングの巣穴、膨れのわかる画像です。
お分かりになるでしょうか?(膨れは見づらいですが小さく目立たずあるので気づかないで塗るとあとで大きい膨れになってしまいますので注意が必要です。)
膨れを削って削れたところはカルシウム板の素地になりそのままサーフを塗ってしまうと剥がれやすい状態になってしまうのでシーラーを塗り素地を固めてあげるということが必要になります。
シーラーだけでは巣穴が埋まらないのでサーフで目止めをする事も必要になります。

この削り作業とシーラーを塗る作業でKEN塗装の場合、大体m2辺りシーラーが700円、ケレンが400円~700円程かかります。
金額の差は膨れ程度と膨れ撤去をどの範囲までやるかで変動いたします。
極力、膨れ箇所は全部とりたいですが費用を掛けれない場合などはシーラーとケレンで1,100円の程度、1,400円の程度などお客様のご都合で調整いたします。
 
例えばサーフ、水性ラジカル塗料2回塗りでm2辺り2,300円、先程の下地処理が1,400円として加算しますとm2辺り3,700円が概算ですがサイディング壁の塗装単価になります。
トップをフッ素に変えた場合サーフ、水性フッ素トップで3,500円になりますがこの下地調整の方をしないといくらいいと評判のフッ素を塗っても膨れと剥がれは速いうちにきてしまいますので注意が必要です。
相見積もりでご検討されている方も是非知っておいて欲しいのですがこの膨れ削りとシーラーという作業を省くと当然見積もり金額は安くなり魅力的に思えますが、塗り終わり引き渡しが過ぎてから後悔されたりクレームの元になってしまう場合もあります。
(工事が安かったか高かったか、悪かったか良かったかは完成品を見てみないとわかりませんし又、年月が過ぎてからでないとわからないものとよく聞くことです。)

建物メンテナンスでお悩みの方は是非豊島区東池袋のKEN塗装までご連絡下さい。
笑顔でお待ちしております。