灰汁洗い

どうも!KEN塗装の八木田謙二です。
今回は『灰汁洗い』の解説をいたします。

最近は洋室が多く見られますが
少し前は和室がどこのお宅にもあったと思います。
この和室は木を仕上げ材として露出させ見せていました。
その木は経年とともに染みやカビを発生させてしまい
汚らしく見えてしまうようになります。

ある程度汚れが目立ち始めたらこの灰汁洗いという
作業をして綺麗にするということを行っています。
このような汚れが目立つ生木を
専用の洗剤を何種類か組み合わせて洗っていきます。
よく存じ上げない方が見ると
着色しているのかな?と感じるぐらい
茶色くなっていますが
洗っていくうちに本来の姿になっていきますので
お楽しみに。
まずは一回目。
だいぶ灰汁が浮いてきています。
洗剤を塗布して硬めの刷毛で揉み洗いをし
水で洗い流します。
薬品を変えて2回目の洗いです。
少し木の模様が見えるようになってきたのが
わかりますでしょうか?
また水で洗い流します。
3回目がこれです。
まだ濡れていますが木目がはっきり見えるようになりました。
乾燥した状態でのビフォア、アフターがこちらです。
この後室内ならワックスを塗る、
外部なら防腐剤を塗る事をお勧めいたします。
それらの保護膜をつけることにより
日焼け、害虫などから生木を守ってくれます。

生木が汚れて見栄えが悪いとお悩みの方は
こういう灰汁洗いという方法もありますので
ご参考にしていただけたら幸いです。
和室の全体を彩る、柱、長押、鴨居、敷居、回しぶち、雑巾摺と
洗うとお部屋も明るくなりますし雰囲気もお部屋の格も上等になります。

灰汁洗いのポイントは汚れの程度を見る。
必要最低限の洗いをする。
 (薬品の濃度が濃すぎると木を
傷め過ぎてしまいますのでその程度加減の判断が
重要になります。
ガッツリ薬品で洗えばいいという訳ではありません。
適切で必要のある処置をする。
何に対しても言えることですね。)

換気をよくして防毒マスク装着で作業をする。
(過酸化水素が含有されているので喉を傷めます。
業者に頼まれるときも打ち合わせをして
洗っている部屋には近寄らないように
してください。
具合が悪くなる場合がありますので。
イメージしやすいのはお風呂場をカビキラーで
洗うときの数倍は辛いと考えてもらえると
わかりやすいかと思います。)

KEN塗装では居抜きの和室6畳灰汁洗いでしたら
3回洗いで3万円でやっています。
(交通費等は別になります。)
天井木貼りや障子襖、居住中の場合などは別料金になります。

和室の灰汁洗いをお考えの方は
豊島区東池袋のKEN塗装までご連絡ください。
お待ちしております。