屋根材の選定を考える

どうも!KEN塗装の八木田謙二です。
日曜日ですが夕方になってしまい寂しい気分ですが今回は「屋根、仕上げ材の選定」について最近思った事を綴ります。

戸建て屋根材、現在ですと「金属屋根」、「スレート材」、というものが多いいですね。
この金属屋根、スレート材を塗装する事が出来ない不具合が発生しているものは金属屋根、スレート材とも一度屋根材を撤去して新しい屋根材に「葺き替え」という施工方法、そのままルーフィングを増し貼りしガルバリウム鋼板を使用した「カバー工法」という施工方法、どちらかを検討することになるかと思います。

この辺りのお話は過去のブログにも綴っておりますので詳しく知りたい方はそちらを見てください。
今回はあえて「瓦」という選択も良いのでは?ということを解説させていただきます。(笑)

「瓦」昔からある屋根材で実績も充分ですが最近の新築建売では採用されない場合が多いいようです。
理由は『販売価格が高くなる』、『地震による倒壊が恐い』、というものが多く挙げられてます。

まず価格面、スレート材と比べて高くなります。
それと重さも加わりますので土台、基礎、建物自体を頑丈に造らないと採用できないという事情があるそうです。
阪神大震災のときに瓦の重みで家が倒壊したということ、価格を抑えないと消費者に受け入れてもらえないということも滑車となり軽くて安い金属屋根、スレート材が普及されましたが、ここで一つこういうデータがございまして倒壊した建物は耐震基準が替わる前の建物が70%ほどで変わったあとの建物は30%ほどということでした。 
この数字から何が読み取れるかは各々の判断基準により変わってきますが…
バブルが弾けてからは価格を抑えないと物が売れなくなってしまい建売住宅などでは当然、瓦を使ったらコストアップするので安く造れない、金属屋根、スレート材がスタンダート仕様になってきました。
(この辺りはお家を買う方で屋根材というものをしっかり考えて選ばれていないのでは?と感じてしまいます。コスト、何となく勧められたから、マイホームを買うということで気持ちはいっぱいでしょうがちょっと一思考されてもいいのかもしれません。)

『瓦』のメリットは焼き物であり丈夫で瓦材そのものは50年でも自然環境の中で丈夫に耐え抜いてくれます。
昨年KEN塗装が工事した物件で築50年ほどの建物がありましたが、とても綺麗な状態でしたよ。
瓦は丈夫ですがそれ以外の部材は劣化しますのでルーフィングなどは20年なりで交換、修理しなくてはならないものはございますが長期的に考えると1番優れた屋根仕上げ材であると思っております。
費用を捻出できるのであれば新築時に検討されるのも良いのでは?と最近私は思います。
それと瓦は「遮音性」にも優れていて雨が降ったときなど静かであります。

昔からある瓦ですが時が過ぎても建物をずっと守ってきた
威厳を感じる佇まいだな〜とここのところ瓦屋根の建物を見て思ったりしています。

今回は瓦について時代遅れではありません!優れた仕上材で普遍に通用する
屋根材ですよ!という事について語らせていただきました。
それではまたー!