塗装工事メインで過度な期待はお手上げです。

どうも！KEN塗装の八木田謙二です。
この間、とある掲示板を見ていましたら『塗装工事保証』について
ちょっとそこまでを塗装工事で保証させるのは無理があると思い
この場で解説させていただけたらと思いましたので綴ります。

こちらの質問者様は外壁塗装工事調査、見積もりをある塗装業者に依頼され
その調査をした方から「現状で下地に不具合が発生しているところは
保証の対象外になります」と報告を受けたそうなのです。

その報告に対して質問者様は「それでは工事をやる意味がない。
本当にそんな事はあるのだろうか？」ということを
掲示板で他の方に相談をしておりました。

私の見解は意味が無いと何も手を加えなければ
その下地以外のところが
ドンドン傷んでくるということが一つ。

もう一つはその下地の部分を直せる方法を考える事です。
塗装というものは出来上がっているものに対して
施すものなのでその出来上がっているものの「状態」に
密着を依存することになります。
ということは例えば現在何らかしらの要因で
下地から水分、湿気が著しく放出されている箇所に
塗装をしても密着いたしませんので
早々に剥がれる、膨れるといった不具合が発生します。

塗装をする前にこの状態を改善させなければ当然なりません。
それとですが例えば新設で屋根スレートを貼ったとします。
新設でもメーカーからでる色の保証はグレードが高いもので10年、
低ければ2年です。
サイディングも色保証、新設で2年、
グレードの高いものでやはり10年というものでした。

工場で温度、湿度を管理できて
新品の部材に施工してもそういうものだということが
分かっていただけたらと思います。

（新築で家を建てれば10年瑕疵保証がつきますよね。
塗装工事の保証は主に塗膜保証で
仕上げ材が躯体内、それから外気等の影響をメーカーの予測する範囲で
問題なく塗料が塗ればこの年数、期待できます。
そういう条件ならば問題ございませんといったものです。）

塗装は何の問題もない下地に塗装する事が出来る条件で
メーカーの「期待耐候年数」というものが成立いたします。
何の問題もない下地（←ここが重要です）であればシリコンくらいのランク塗料でも
壁10年、屋根5年くらいは密着してくれます。（沿岸部とかは除きます）

色の方は年々とチョーキングや土埃、排ガス等の影響で変色していきます。
塗装工事で構造部分や不具合下地まで強化することは不可能ですので
そういう場合はしっかり下地、構造部まで直す調査、計画を立てる事をお勧めいたします。

費用は問題なく塗り替え工事が出来る場合の2倍、3倍は掛かるのがざらと思いますが
不安がある場合、いいものが欲しい場合、保証が手厚く欲しい場合は有効です。

何年保証があるかということも大切ですが
建物のことを把握してきちんとメンテナンスする事は
もっと大切なことだと私は思います。

家庭用のエアコンを新品で買ってもメーカー保証は一年、
物によっては三年です。
エアコン洗浄をプロに依頼したりセルフメンテナンス（豆な適切な掃除等）をして
快適に使えるようにするのもまたメンテナンスです。
それではまた！