見るということ

どうも!KEN塗装の八木田謙二です。
ごく稀にですが建物調査でお伺いをすると
施主「予算掛けれないから安くお願いします」と
いわれる方がいらっしゃいます。
お気持ちはとても分かるのですが
建物は一つ一つ違いがありますし劣化状態も違います。

外壁塗装で例えますとサイディングという壁材がありますが
ある建物は水洗いをしてそのまま塗装工程に移れますが
もう一つの建物はサイディングに脆弱箇所が現れています。
この脆弱箇所は削ってあげなければ塗っても脆弱なままなので
その箇所は傷んだまま仕上がり意味が無いということになります。
ではケレンをしよう!となりますと脆弱部ケレン費用が別途掛かってくるのです。

脆弱部を剥がしたという事はセメントパルプ加工部分が露出されますので
使用する下塗り材も自動的に変更されます。
スタンダートな下塗り材よりアップグレードしたものを使用した方が
安全、安心、確実と私の経験上ではございますが言えます。

建物のメンテナンスをする場合は極力ご自分の建物が
どういった特性、特質を持っているのかを理解して
ご依頼をされる業者とメンテナンス方法を先ずは
お話ししていただけたらと思います。

方法が決まればお見積もりが確定いたします。
おまけ交渉はそこからでないと本来できません。

建物調査、お見積もりをとるポイントとしましては
1.ご自分の資産である建物を知るようにする
2.メンテナンスポイントを相談しながら把握する
3.捻出しなくてはならない費用から一度離れて建物の現状態を真剣に見る
4.どの程度、手を掛けるか(費用を掛けるか)を決められるのはご自分のみであると知る
5.相場水準、提案内容を吟味する、施工業者を決める。
順番といたしましてはこういう並びになるかと思われます。

それと「メーカー保証、塗装屋さんの保証はどのくらいつけられるの?」と
尋ねられますが塗装でよくいう保証は塗膜保証になります。
これは塗ってから塗膜がどのくらい建物に機能した状態を維持できるか
というものでして建物の形状でついてしまう汚れ、自然についてしまう汚れ、
下地に起因する影響、天変地異に付随するものなどは塗膜保証対象外になります。
現在塗り替えをお考えの建物の見た目に
今回塗装をして10年も過ぎれば当然くたびれてきます。

建物を使用する上で伴う経年劣化から建物をリフレッシュさせるための
屋根、外壁メンテナンス方法の一つが塗装工事であり塗装をしたから
10年、15年建物に何の不具合も起きないといったことを
保証するものではないという事です。

重要な事はただ素直に建物の状態を見る
費用とか損をするとかそういう事は端に一旦置いて
ただ見るという事をできるようすることではないかなと
思うのであります。
費用を捻出する事を検討するのは
論理的に考えて見た後になります。

今回も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
次回のブログでまたお会いしましょう。
それではさようなら👋